9月になっても、まだプロヴァンスの強い日差しと多くの人でにぎわっているエクス・アン・プロヴァンス。この街のお菓子といえば、カリソン。正式には、カリソン・デクス。
プロヴァンス地方の特産物であるアーモンド、フリュイ・コンフィ、オレンジの花の水に砂糖を加えて、表面をグラス・ロワイヤルでコーティングした、プロヴァンスならではのお菓子です。
13世紀には、すでにキリスト教のミサでも使われていたという、歴史あるお菓子。
また同じ13世紀の中頃には、エクス・アン・プロヴァンスのルネ王がジャンヌ王妃に結婚のお祝いにこのお菓子を贈り、それを食べた王妃が「優しいキス」を意味する「カラン」と言って微笑んだことから、「カリソン」の名で呼ばれるようになったという逸話もあるそう。