おいしい食材の選び方や保存術
2008年06月22日
初夏に作る簡単保存食(その3)
前回のコラムでご紹介した、梅シロップと蜂蜜漬けが、だんだん良い香りになってきました。
きっと、梅雨が空ける頃には美味しいシロップになっているでしょう。
梅の主成分であるクエン酸には、様々な効用があります。
疲労回復や老化防止、食欲増進、便秘解消、カルシウムの定着率アップ、防腐作用、
血液サラサラ効果など!
夏バテや、お腹の調子がイマイチな時に重宝しますよ。
また、「らっきょうのいきなり甘酢漬け」も、浅漬けですがシャリシャリでとても美味しい!
らっきょうは、カルシウム・リン・鉄など、栄養たっぷりの食材。
消化を良くして食欲を増進させ、脂肪の吸収を抑えます。
玉葱やエシャロットの代わりとして、中華や洋風料理、ドレッシングに使用しても美味しいです。
市販品に比べ、甘さ控えめなので、いろいろ使い回しができます。
やっぱり、自分で漬け込んだ物は、どれも美味しい!
保存食を漬け込むと、毎日の変化も楽しみになります。
まだの方、急いでトライしてみて下さいね~☆
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さて、今週も梅を使って2品作ってみましょう。
一つは、もっともポピュラーな梅酒。
梅酒は、アルコール度数が高い焼酎やブランデー、ウオッカなどで漬け込みます。
お酒で漬け込むので、カビの心配もなく手軽に作れます。
<梅酒>
(材料)
青梅 400g
氷砂糖 320g
焼酎、ブランデー、ウォッカなど 約700cc
1.青梅を洗って、なり口のホシ(軸)を竹串で丁寧に取り除く。
2.瓶に、梅と氷砂糖を交互に入れる。
3.上からお酒を注ぎ入れる。
4.時々瓶を揺すり、砂糖の濃さを均等にする。
<作るときの注意点>
・瓶は熱湯消毒するか、焼酎やブランデー、ウォッカなどで拭いて殺菌します。
・砂糖の量は、お好みで加減して下さい。甘党の方は、梅と同量の砂糖を入れて下さい。
甘さを控えたい方は、梅の半量程度まで減らしても良いです。ただし、砂糖が少ないと
梅のエキスが抽出されにくいので気をつけて下さい。
・写真の梅酒は、ウォッカで漬けてみました。お酒の種類は、お好みでどうぞ。
アルコール度数は30度以上がオススメです。アルコール度数が低いと、カビが生えたり、
腐敗しやすくなってしまいます。
・飲み頃は、3ヶ月後以降です。
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もう一つは、梅のジャム。
梅の爽やかな香りと程よい酸味、とても美味しいジャムができました。
今回は、初めての方でも取り組みやすいように、電子レンジを使って作りました☆
手抜きジャムとは思えない美味しさですよ!
<梅ジャム>
(材料) 大きめのジャム瓶2本分
青梅 450g
グラニュー糖 300g
コアントロー(オレンジのリキュール) 大さじ1
1.青梅を洗って、なり口のホシ(軸)を竹串で丁寧に取り除く。
2.青梅をレンジに入れ、1~2分かける。
(実の所々から汁が飛び出してシューシューしてくる。)
3.あら熱が取れたら、皮をむいて種を取り除きながら、実を取り出す。
(皮にたくさん実が付くときは、スプーンでこそぎ取るとよい。)
4.大きめの器に実を入れて、砂糖を加え混ぜ、電子レンジで2~3分かける。
5.よくかき混ぜて、あら熱が取れたら、もう一度レンジで2~3分かける。
アクがでてきたらスプーンで取り除く。
6.もう一度よくかき混ぜて、コアントローを加え、更にレンジで2~3分かける。
7.アクが浮いていたら取り除き、熱々のまま、熱湯で煮沸した瓶に詰める。
冷めたら冷蔵庫で保存する。
※南高梅でも美味しく作れます。
※お酒を入れなくても美味しいジャムができますが、ワインやブランデー、他のリキュールなど
お好みで加えて、オリジナルの味にもチャレンジしてみて下さい。
<作るときの注意点>
・長期保存したい方は、梅を詰めたジャム瓶を湯煎でコトコト煮た後、キャップをしっかり閉めて
逆さまにして冷まします。火傷しないように注意して下さいね。
・ジャムの煮上がりは、トロトロですが冷めるとトロリとした状態になり固まってきます。
・一番注意する事!
電子レンジにかける器は、大きめの物を用意して下さい。お砂糖と合わせて煮詰めていくと、
膨れあがってきます。器が小さいと、レンジの受け皿に全部こぼれてしまいますので、
ご注意を。
<梅ジャムの利用法>
・ヨーグルトに
・スコーンやパンに
・ドレッシングやマリネにも